<戦後75年・県戦没者追悼式>
恒久平和への祈りに応える
兵庫ジャーナル 2020.08.04wrote

 戦後75年の節目にあたり、県内の戦争犠牲者に哀悼の誠を捧げるとともに、戦争の悲惨な体験を次世代に継承しようと、県主催の戦没者追悼式が4日午後、県公館で開かれた。平成2年以降、5年ごとに開催しており、今回は新型コロナウイルスの感染防止のため、規模を縮小して開催。約180人が参列し、恒久平和への取り組みを誓った。
 黙とうを捧げたあと、井戸知事が祭壇の前に立ち、「戦後75年を迎えようとしている。月日は流れようとも、今日の平和と繁栄は尊い犠牲の上にあることを忘れてはならない。世界に目を向けると平和と安定を脅かす芽はあとを絶たない。災害は激甚化している。新型コロナで生活のあり方の見直しが迫られ、平穏な日々のありがたさを痛感している」とし、「安全安心で平和な毎日が過ごせる兵庫、日本、世界を実現することが、戦没者の平和への祈りに応えることと信じて取り組む。兵庫の行く末が、すこやかならんことを念願する」と訴えた。
 続いて、原テツアキ県会議長が「平和の大切さを後世に伝えていかなければならない。戦後75年、震災25年の令和2年は大きな節目の年。変化を乗り越え平和な兵庫の新時代を拓くため議会は県民とともにあるとの認識のもと、地域の声を積極的に代弁し、何をすべきか積極的に提言する」と決意を語った。
 遺族代表の柿原啓志県遺族会会長は「悲惨な歴史が二度と繰り返さないよう、恒久平和へ一層精進する」と追悼のことばを述べた。
 若者世代を代表し、兵庫県立大学4回生の藤本隆稔さんが「私たちは戦争の悲惨さを知らない。唯一知っていることは、戦争を二度と起こしてはならないこと。戦争の悲惨さ愚かさを伝えることが私たちの責務。平和への思い、熱意を持ち続ける」と誓った。
 このあと、参列者らが順次、祭壇に花を捧げた。