兵庫県広域防災センター実戦デモ
実動部隊の救助活動 7,500人が体感
兵庫ジャーナル 2019,10.28wrote

 震災を風化させないー「兵庫県広域防災センター実戦デモ」が10月27日、三木市志染町の同センターで開かれた。兵庫県では、阪神・淡路大震災の教訓から、救援物資や救助資機材等の備蓄機能、災害時における県内外からの救援物資の集積・配送機能及び災害応急活動要員の駐屯・宿営機能を備えた広域防災拠点を県内6箇所に整備した。同センターは、隣接する県立三木総合防災公園とともに全県域をカバーする広域防災拠点ネットワークの中核として平成16年4月にオープンした。同時に神戸市北区にあった県消防学校も移転し、消防職員・消防団員や地域防災リーダーの育成をはじめ、県民を対象とした防災体験学習や訓練を実施している。
 実戦デモは震災25年の節目を迎えるにあたり、このような同センターの機能や施設、活動内容への理解を深めてもらうことで、防災意識の向上につなげていこうと開催された。家族連れら約7,500人が来場し、ふだんあまり見ることのできない消防、警察、自衛隊などの訓練を間近で見学した。
 開会式で主催者を代表し、県の早金孝防災監は「震災の経験、教訓を生かし、防災体制の強化に取り組んできたが、このセンターもその一つ。施設を知っていただくとともに、実動機関の訓練に接することで、備えに対する意識を高めてほしい」と訴えた。
 来賓の仲田一彦三木市長は「防災の実践に役立つことを」、地元選出の村岡真夕子県議は「震災の記憶を共有していただきたい」と呼びかけた。
 引き続き、県警音楽隊がドリル演奏を披露し、オープニングを盛り上げ。続いて消防、警察、自衛隊などの車両がセンター内を実走し、それぞれの機能が紹介された。
 そして、消防職員が訓練棟を活用した救助を展開。ロープを使った素早い空中移動や高所からの降下に、子どもたちは目を釘付け、大人たちも「すごーい」と感嘆の声をあげていた。
 2階建の模擬家屋の屋上に取り残された人の救助では、消防車両も出動し放水。訓練用の列車も備える屋内訓練場では、消防と医療機関の連携による事故車両からの救助救出が行われ、消防職員が大型油圧救助器具等を使って車の中に挟まれた人を助け出し、医療機関の職員と協力してスピーディに搬送。来場者は臨場感あふれる訓練を真剣な表情で見守っていた。
 消防団は小型動力によるポンプ操法を披露。きびきびとした動作で水を的に当て大きな拍手に包まれた。
 また、起震車による地震体験や煙避難、水消火器の体験、応急手当やAED救命活動の講習をはじめ、防災関係団体などがそれぞれの活動を生かしたブース展示を行い、震災の教訓や日頃の生活の中でできる備えなどを紹介した。
 来場者は「厳しい訓練の積み重ねで、私たちの安全が守られていると実感した」と話していた。