<第344回定例県議会が開会 新議員86人、議場に一堂>
議席伯仲 緊迫のスタート
兵庫ジャーナル 2019.06.13wrote

  新兵庫県議会議員の任期が11日、スタートした。13日、今春の統一選で当選した86人が初めて一堂に会し、第344回定例県議会が開会した。会派構成は自民党42人、ひょうご県民連合14人、公明党・県民会議13人、維新の会8人、日本共産党5人、無所属4人。自民党は過半数に2人届かない状況の中、正副議長選が行われる開会日を迎えた。投票の結果、第122代議長には自民党の長岡壯壽氏(赤穂市、赤穂郡及び佐用郡・5期)が当選。副議長選では苗字のみを記した票の有効性を巡って一時中断したが、2票差で自民党の浜田知昭氏(洲本市・3期)が第127代副議長に選ばれた。
 就任あいさつに立った長岡新議長は「若者を中心に政治離れが進んでいる。広く県民に対して県議会の役割や機能の理解を促進する必要がある。県民に開かれた県議会を実現するため、議会改革の先頭に立ち、一丸となって全力で取り組む」と決意表明した。
 県民連合、公明、維新、共産の4会派は毎年、副議長選に統一候補を立て、今回、石井秀武県民連合団長を選んだ。任期開始を前に自民、維新ともに1名が退団、過半数には無所属2議員の協力が必要で、自民以外からの副議長誕生の可能性がささやかれた。
 臨時議長の原吉三議員が開会を宣言。早速、議長選を行い、出席議員数86人、無効票なしで長岡議員が81票、ねりき恵子共産党団長が5票の結果になった。
 次いで副議長選。開票作業中、石井姓の議員が2人が在席しており、姓のみ記入の票を有効か、無効かを巡って立会議員から疑義があり、会議を中断。1時間半後に再開し、有効は白、無効は青の投票札を投じる記名投票が行われた。
 無所属議員の投票行動には声があがる場面もあったが、議長を除く85票中、白票が42票で姓のみの票は無効となった。
 開票を再開し、有効85票中、浜田議員が44票、石井秀武議員41票となった。
 長岡議長は「都市部から地方まで各地域の県民ニーズを吸い上げ、政策や予算に反映させ、課題解決の道筋をつける県議会の役割は一層重要になっている」と現状認識を示した。
 その上で、「新元号『令和』は、一人ひとりが明日への希望をもち、それぞれの花を大きく咲かせることができる日本でありたい、との願いが込められている。県民全体の思いを強く意識しながら議会として議論を尽くし、令和に込められた思いや、子どもや障害ある方をはじめ県民誰もが多様性と可能性にあふれ、健全で元気な『すこやか兵庫』の実現に誠心誠意取り組む」と覚悟を述べた。
 浜田副議長は「議会広報委員長として若者や、お年寄りの視点にも立った広報活動を展開し、開かれた議会づくりを着実に進める」と意気込みを述べ、「議長を全力で補佐し、歴史と伝統ある県議会の信頼を高め県政発展に全力を尽くす」と誓った。
 この後、知事から議案16件が上程された。提案説明に立った井戸知事は、「令和の時代を迎えた。時代潮流の転換期における改元。強い意志をもち県民とともに新時代の兵庫をひらく。五国の多様性を生かして日本を先導し、世界につながる『すこやか兵庫』の実現をめざす」と決意表明し、議会の協力を求めた。
 さらに、「平成の時代は震災からの創造的復興と、それに伴い悪化した財政を立て直すため、行財政構造改革に取り組んできた」と振り返った。
 そして、11年間にわたる行革の最終年度となった平成30年度決算について、「実質収支、実質単年度収支とも黒字を確保し、収支均衡をはじめとした財政運営目標を達成できる見込み」と報告、「これまで築き上げてきた行財政基盤を礎に新たな枠組みのもと、県民から信頼される行財政運営を行う」と訴えた。
 また、議会選出の監査委員に自民・北浜みどり、県民連合・石井健一郎両議員を任命する人事案件に同意した。