県政150周年記念事業 「078kobe」とコラボ・イベント
「五国が力を合わせれば無敵」
兵庫ジャーナル 2018.05.01wrote

  音楽、映画、IT、食などの複合・参加型フェスティバル「078kobe」と県政150周年記念事業がコラボしたイベントが4月28日午後、神戸市中央区のデザイン・クリエイティブセンターKIITOで開かれた。講談師、歴史家、女子アナウンサーの3人が県の歴史や魅力を異なる視点から語り合う「兵庫150年前、はじまりのストーリー」と、大学生・大学院生が2030年を見据えて、地域課題を解決するビジネスプランを発表、意見交換する「MILLENNIALS TALK SESSION(ミレニアルズ トークセッション)」。多くの人が参加し、兵庫の「これまで」と「これから」を考えた。

「兵庫150年前、はじまりのストーリー」
〜講談師、歴史家、女子アナが語る兵庫県〜

 「兵庫150年前、はじまりのストーリー」では、まず、講談師の旭堂南海さんが、神戸開港直後の1868年、備前藩兵と外国兵が衝突した神戸事件と、解決に奔走した伊藤博文を物語調で面白おかしく紹介した。
 続いて、歴史家の田辺眞人さんが「知ってそうで知らない兵庫の秘密」と題して講演。同年7月12日、幕府領を管理する役所として兵庫県が創設された。初代知事に伊藤博文が選ばれた理由として、神戸港があり外国との交渉役としての力量が買われたことを挙げた。
 この後、両氏と元NHK神戸放送局キャスターの垂水千佳さんがてい談。NHKの番組で県内各地を訪問した垂水さんは、「景色や食などいろんな一面がある。国生み神話が代表するように兵庫が発祥のものも多い。五国が力を合わせれば無敵」と多様に富む魅力と総合力の発揮を訴えた。
 加古川市出身の南海さんは、川を通じた南北交流、県内各地の城、城跡のネットワーク化などのアイデアを披露するとともに、「目に見えない地域の宝、ふるさとの物語を見つけ出し、地元の方言で子どもたちに伝えることが、未来のために大切なのでは」と提案した。
 田辺さんは、「江戸時代の国の数は66、47都道府県の平均は1.5国で構成されるが、兵庫は5つもある。従って統一された県民性もない」と述べ、「金子みすゞの詩『みんなちがって、みんないい』は兵庫を表している。そのことを150年を機にみんなで考えたい」と呼びかけた。

「MILLENNIALS TALK SESSION」
学生が未来につなげるビジネスプラン発表

 「MILLENNIALS TALK SESSION」は、公募による大学生・大学院生18人が3月から4グループに分かれ、「インバウンドを地域の活性化につなげるためには」等をテーマに、ビジネスプランを検討していた。
 この日は、若者が魅力に感じる県内の観光スポットと、そのアクセス方法を動画で紹介するガイドブックや、空き家を物置(レントルーム)として活用するプロジェクトをプレゼンテーション。
 女性活躍のテーマでは2グループが発表し、子連れ出勤型のシェアオフィスや、育休中の社員が自分の子どもを会社に連れてきて、自らも保育サポーターとして働くことができる社内保育園を提案した。
 会場参加者と活発な質疑応答も行われ、実現の可能性をともに考えた。