知事と県内首長が一堂「県・市町懇話会」
県誕生150年、未来へのスタートともに
兵庫ジャーナル 2018.4.13wrote

 井戸知事と県内市町長が一堂に会し、共通課題など幅広く意見を交わす「県・市町懇話会」が13日午後、県公館で開かれた。県と市町が連携を密にし、相互に効率・効果的な施策展開を図るため、年度当初の4月と、新年度予算編成が大詰めを迎える1月の年2回開催している。
 まず、井戸知事が「平成30年度の課題の一つは、兵庫県誕生150年の節目を迎え、どのように未来へのスタートをともに切るか。その際に世界的な広い視野と地に足が着いた立場、この両方の視点が重要となる」と基本方針を訴えた。
 行財政構造改革については、「収支均衡予算を組むことができたが、今後も厳しい財政環境は続く。県民ニーズ、信頼に応えられる枠組みを今年度前半に示したい。その点で市町との関係で協力を得たい」と求めた。
 各部長らによる今年度の主な市町関連事業の説明の中では、山口最丈企画県民部長が新たに県規制改革推進会議を開催することを報告。県及び市町が設けている規制の中で地域活性化の支障となっているものを検証し、解消を図るもので、具体的な事例の掘り起こしを依頼した。
 今年度新設されたひょうご地域創生交付金について、山口部長は予算総枠40億円に対して、市町から50億円を超える申請があることを説明し、「内容を精査して、今月中に内示したい。来年度も実施の方針」と伝えた。
 意見交換では、中貝宗治豊岡市長が地域を離れた若者で女性は27%しか戻ってこない現状を述べ、「若い女性をいかに取り戻すか県あげての取り組みが必要」と指摘した。
 子育て環境の整備では、守本憲弘南あわじ市長が乳幼児の自宅保育の大切さを主張し、「子育てにやさしい兵庫づくりを」と協働した取り組みを呼びかけた。
 井戸知事は「(社会増対策の)ターゲットは若い女性と見えてきた。やれることをやる」「0歳から2歳児の保育は考えが分かれる。市町の個性として取り組み、県はベースとなる対策を提供する」との見解を語った。
 また、今年度から金澤、荒木両副知事が担当する県民局・県民センターが設定されたことについて、仲田一彦三木市長は「担当する副知事と市町との意見交換会の開催を」と提案。金澤副知事は「私たちが御用聞きに伺うことも必要だと考えている。いろんな弾力的なやり方で接点を増やしたい」と市町との連携に意欲を示した。
 さらに、ワールドマスターズゲームズの受け入れ体制や日本遺産を活用した観光振興など県との共同、支援を求めるさまざまな意見があった。
 県町村会会長の庵逧典章佐用町長は、町への県職員の派遣を要請、県市長会会長の蓬莱務小野市長は今回、意見交換の時間が延長されたことを評価し、「県と市町が本音で語り合う関係づくり」を呼びかけた。
 最後に井戸知事は同懇話会の工夫による連携強化とともに、「県政150周年を記念したさまざまなイベントを実施するが、市町の協力が不可欠。ともに事業展開したい」と求めた。