淡路、若狭、志摩、京都「和食の祭典」初開催
御食国ブランド世界へ発信
兵庫ジャーナル 2017.11.27wrote

  古代、皇室や朝廷に豊かな食材を納めていた「御食国(みけつくに)」と呼ばれる淡路、若狭、志摩と、その食材が集まる「都」京都の食と文化、関係者らが一堂に集い18、19の両日、洲本市文化体育館で「御食国・和食の祭典in淡路島」が開催された。2日間で延べ約1万3千人が来場、選りすぐられた「和食」を味わう飲食・物販ブースなど活気に包まれた。最終日の19日には、兵庫県の井戸敏三知事をはじめとした御食国知事サミットが開かれ、「開催を契機として、『御食国』ブランドによる和食文化を確立し、継承、発展に連携して取り組む」とした御食国・和食文化「淡路」宣言をアピールした。
  「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、観光資源として食の重要性が増している。その魅力の発信と食を通じた交流を深めるため、4府県、淡路地域3市などで構成する実行委員会の主催により初めて実施された。
  初日のオープニングセレモニーでは、主催者を代表して吉村文章淡路県民局長があいさつに立ち、「A級グルメの祭典と胸を張れる。和食を味わい、学び、体験し、理解を深めてほしい。祭典を成功させ、4府県が連携し、地域活性化に取り組んでいく」と訴えた。
  テープカットを行い開幕。和食を味わうフードコートは、人であふれ、鯖寿司(若狭)、古代米ばらずし(京都)、鯛茶漬け(志摩)、三年とらふぐつみれ鍋、うに雑炊(淡路)など自慢の味に舌鼓を打った。ほぼ5百円程度と低価格で、各地域を何回も回る人の姿が見られた。
 知事サミットでは、まず井戸知事が「食・食材を御食国ブランドとして売り出したい。これを機に国内外へと打って出よう」と連携強化を呼びかけた。
  福井県の西川一誠知事は「食育や地産地消の考えを広め始めたのは福井の医師・石塚左玄。給食では越前ガニを出している」と地域振興や教育面からアプローチし、三重県の渡邉信一郎副知事は「食と観光は表裏一体」とツーリズムの観点から共同歩調を求めた。
  京都府の山田啓二知事は「御食国全体で世界発信を」と応じた。
  これを受けて4知事名による宣言文を発表、御食国ブランドを「国内外へ発信」「活かした地域の魅力づくり」「販路拡大など特産品の振興」「さらなる和食文化の発展」に取り組むことを誓い合った。
  記念シンポジウムでは、村田吉弘日本料理アカデミー理事長の講演や、パネルディスカッションで和食文化や観光振興などについて意見を交わし、理解を深めた。
  来年度は京都府で開催される。