<第52代兵庫県知事に井戸敏三氏>
井戸県政新生兵庫へリボーン
兵庫ジャーナル 2017.0703wrote

 「たしかな実績が多選批判を凌ぐ」―任期満了に伴う兵庫県知事選挙は、17日間の選挙期間を終えて7月2日投開票が行われ、現職・無所属の井戸敏三氏(71)=自民、公明、民進、社民県組織推薦=が、新人のコラムニスト・勝谷誠彦(56)、憲法が輝く県政をつくる会代表幹事・津川知久(66)、元加西市長・中川暢三(61)の3氏を破り、県政史上初の5回目の当選を果たした。選挙戦は、告示前から、井戸氏と遜色のない知名度を持つ勝谷氏との対決ムードで終始した。井戸氏は、多選批判に正面から反論せず、確かな実績と施策の実行力をアピール、そして、「次は地域創生」と未来志向を前面に地域の元気を創ると公約を語った。一方、勝谷氏は、当初、批判を抑え、井戸支持層を取り込む戦術を展開したが、告示直前から多選批判一点張りに方向転換した。
 井戸陣営では、勝谷陣営の予想を超えるビラ作戦やネットを駆使した情報発信に楽観は消し飛んだ。中盤以降は、危機感をバネに組織力をフル回転、徹底した政策実績を訴えた。神戸・阪神間での接戦も伝えられたが、最終的に知事単独選では35年ぶりの40・86%の投票率もものかわ、尼崎市を除く40市町で首位をキープし、約30万票の差をつけて5選を射止めた。平成30年7月12日の兵庫県政150年は、井戸敏三・第52代兵庫県知事のもとで迎えることになった。

 2日、神戸市中央区の井戸敏三事務所には夕方から支持者らが顔を見せ始めた。井戸氏は、午後7時半頃には顔を見せ、駆けつけた関係者と握手し、お礼の言葉を述べた。
 午後8時に投票箱が閉じられ、その直後に当確の報、大きな拍手に包まれた。ステージに移動し、後援会「新生兵庫をつくる会」会長で選挙事務長を務めた瀧川博司氏の発声で万歳を三唱、喜びにあふれた。
 次いで、県連合婦人会など各界の代表らが、お祝いの花束を贈呈、大振りの明石鯛も贈られた。これを高々と掲げた井戸氏は、満面の笑みで応えた。
 当選あいさつに立った井戸氏は、「厳しい戦いといわれてきただけに、それぞれの立場、地域でしっかりとした支援をいただいた」と感謝の意を伝え、「県民に何故、私が新たな挑戦をするか訴えてきた。それは、県の基調が180度違ってくるから。人口増加から人口減少の時代に入り、それが50年以上、100年間続くかもしれない。その中で、兵庫の活力、元気をどう持続させるかが今後のテーマ。地域創生戦略を掲げ、しっかりとスタートを切る。50年、100年続く道の第一歩をしっかりと踏み出す」と5期目の課題、目標を改めて示した。
 そして、「未来を我々の手で築き、若い世代にバトンタッチする。その先頭を歩む覚悟。これからもともに歩ませていただきたい」と一層の支援を訴えた。
 報道機関のインタビューで井戸氏は、「若いお母さん方らから、随分手を振ってもらったのが嬉しかった」と選挙戦を振り返り、多選については「やってきたこと、やろうとすることを理解していただいた」と語った。続いて別掲の通り7人が祝辞を述べた。
 最後に瀧川会長がマイクを握り、「5期井戸県政がスタートする。数々の実績、豊富な経験を100%発揮し、新しい兵庫の創生に尽力すると確信している。一層力添えを」と呼びかけた。