<“HYOGO 150”スタートアップ・シンポジウム>
歴史振り返り次代のシナリオ描く
兵庫ジャーナル 2017.4.10 wrote

   県は、来年7月12日の兵庫県発足150年に向けて、今年度から各般にわたる記念事業を展開する。その先行事業として “HYOGO150”スタートアップ・シンポジウムが3月29日午後、4代目の県本庁舎・県公館で開催された。
 節目を迎えることに先立ち、県民とともに兵庫の歩みを振り返り、未来のふるさとを考える契機にしようと開かれ、約350人が参加した。

兵庫五国の代表が地域の魅力をアピールした












五国の今と未来へ可能性探る
多様性の魅力、どうネットワーク


 開会あいさつで井戸知事は、「人口が減り、少子高齢化が進む中で元気を保ち、兵庫らしさをいかに発揮するかが課題。だからこそ150年を振り返り、新しい時代の課題にどう対応するかシナリオを描いて立ち向かう。今日を皮切りに150周年事業に取り組む」と宣言した。
 続いて、歴史家の田辺眞人・園田学園女子大学名誉教授が基調講演。「兵庫」の地名の由来から初代兵庫県の誕生、そして飾磨県、豊岡県との統合等を経て五国からなる現在の兵庫県成立過程を振り返り、他府県にない多様性の魅力を解説、「数ではなく、質で勝負できる県」と強調した。
 続いて、「ひょうご、五国の今と未来への可能性」をテーマに角野幸博・関西学院大学総合政策学部教授をコーディネーター、神戸出身、宝塚在住の田辺氏ら兵庫五国からの代表がパネルディスカッションを行った。
 播磨代表の作家・玉岡かおる氏は但馬で野生復帰したコウノトリが東播磨で日常的に見られる地域づくりの取り組みを紹介し、「県民の宝、コウノトリがあまねく兵庫の空を飛び、舞い降りることを」と目標を語った。
 新温泉町にUターンし、地域振興に協力している岡本剛二氏は「但馬は四季を通じ、どこにも負けないテーマパーク」とアピール。篠山市在住で日本民俗学会評議員の久下隆史氏は文化遺産を活かしたまちづくりへの意欲を語った。
 淡路島フィルムオフィスコーディネーターの津守会美氏は「若者が島を好きになるイベントをこれからも続けたい」と述べ、来訪を呼びかけた。
 最後に角野氏が「次の時代に向け、多様性の魅力をどうネットワークするかが求められている」とまとめた。
 県では今年度、県政150周年に向け、記念事業の基本方針等を検討する企画委員会の設置・運営、1年前記念シンポジウム、五国の魅力を発信するプレフェスタの開催、県民との協働推進事業の実施などを計画している。