ひょうごフィールドパビリオン プレミア・プログラム 新たに4件を発表
万博500日前に「オール兵庫」の推進協開く

2023.12.11

プレミア・プログラムの代表と選定委員

 2025年大阪・関西万博の開幕500日前となる11月30日、第2回「万博ひょうご活性化推進協議会」が神戸市内のホテルで開かれ、オンラインを合わせて約260人が出席した。斎藤知事が県の取り組みを紹介したほか、「ひょうごフィールドパビリオン(FP)」のうち地域の核となるプレミア・プログラムが新たに4件発表された。
 協議会は、県と全41市町、経済・産業、観光・文化、交通など約400の関係団体で構成し知事が会長を務める。オール兵庫で機運醸成を図る目的で3月に発足した。
 斎藤知事は基調講演で、FPの認定プログラム(156件)の視察や海外向けのプロモーションに積極的に取り組んでいることを紹介。万博期間中には兵庫県ゾーンの出展や県独自のテーマウィーク開催を予定し、「どうやってお客に来てもらうか、これからが大事」と力を込めた。
 新たなプレミア・プログラムは①龍野に息づく、醸造体験および蔵見学ツアー(播磨・たつの市)②里山の酒蔵・西山酒造場で「丹波で味わい、発酵を学ぶ」(丹波・丹波市)③野生復帰したコウノトリが教える地域環境づくり(但馬・豊岡市)④知りたい、食べたい、触れてみたい!黒毛和牛のルーツ・但馬牛(但馬・新温泉町)。従来の5件と合わせて9件となった。
 選んだ4人の委員からプログラムの見どころが紹介され、実施する各団体代表に選定証が手渡された。代表らは「涙が出るほどうれしい」などと感想を述べた。
 FPの魅力向上に向けたトークセッションも行われ、関西学院大の女子学生3人がモニターツアーに参加した感想を話した。「日本酒のぐい呑みづくりを体験し、思い出になった」などと良い印象を語った一方、「学生にはFPの認知度が低い。もっと大学でPRを」など改善点も挙げた。