SDGs先進県への第一歩 踏み出す
推進本部を設置 第1回会議開く

2022.05.19

斎藤知事がめざすべき方向性を示し、実現に向けて実践を呼びかけた

 県は、SDGs先進県をめざそうと、斎藤知事を本部長とする「兵庫県SDGs推進本部」をこのほど、設置した。また、第1回会議を9日午後、県庁で開き、構成する知事をはじめ、両副知事、各部局長、県民局・県民センター長らが、めざすべき方向性や今後の主な取組などを共有した。
 SDGsは、環境、社会、経済を持続可能なものとするために国連が定めた、世界各国が達成すべき目標のことで、計17項目からなる。
 県では、行政としての役割を果たすことはもちろん、兵庫のブランド力の向上にもつなげようと、今年度新たに部局横断型のポスト「SDGs推進官」を設けたり、達成に向けて優れた取組を展開しようとする都市・地域として内閣府が定める「SDGs未来都市」への選定をめざすなど、達成に向けた施策の展開に全庁を上げて取り組むこととしている。
 同本部の設置はその一環で、関連施策を総合的かつ効果的に進めるため、設けられた。
 この日、まず、斎藤知事が開会あいさつに立ち、「今年は兵庫のSDGs推進元年。県ならではの観点を取り入れつつ、新たなモデルとして日本全体をリードする取組を、民間とも連携したオール兵庫で展開したい。今日はその第一歩」とめざす姿を示した。
 続いて事務局が、今後の主な取組を報告。未来都市の今年度選定に向けたスケジュールや、県内の経済界や大学、自治体らとともに官民連携組織を今夏までに立ち上げること、強調週間の新設を検討していることなどが伝えられた。
 また、県産ヒノキを使ったシンボルバッジ着用の呼びかけのほか、産業労働部が独自企画として部内各課で実施している、職員の意識づけと来庁者へのPRを兼ねた関連施策の掲示など取組事例を紹介。「職員自ら主体的に取り組むことが重要」と実践を促した。
 意見交換では、職員から「県政課題の解決と目標達成とを両立させる視点が重要」「公共交通にPR広告を掲示しては」「自らの仕事との関わりを認識することが大事」など実効ある取組に向けた意見が寄せられた。