知事が県立明石公園視察
住民らと協議の場設置へ

2022.04.13

石垣周辺の伐採を視察する知事

 県立明石公園(明石市)の樹木伐採をめぐり、斎藤知事は4日、公園内を1時間半かけて視察した。知事は樹木の伐採は妥当だが、情報発信が足りなかったとして「樹木の伐採を一旦立ち止まる」と発表した。
 視察では、県の担当職員が同行し、樹木の根が成長し石垣がずれている箇所などを指摘し、安全面や景観の観点からも伐採が必要だったと説明。一方、地元の子どもが環境学習で活用していた樹木を切ってしまったという報告も受けた。
 斎藤知事は、切り株が並ぶ箇所について「見た目のインパクトが強い」と話し、公園利用者への説明が不足していたことを反省点に挙げた。今後は、5月に地元団体や有識者と協議する「県立都市公園のあり方検討会(仮称)」を設置し、来年3月の最終報告を目指していく。11日には、明石市の泉房穂市長との意見交換も予定している。
 明石公園の樹木伐採は、平成31年の明石城築城400周年を契機に、県が伐採を実施。市民団体が「過剰な伐採」として計画の見直しを求める要望書を提出したほか、明石市が明石公園に関するプロジェクトチームを設置している。