姫路市の養鶏場で検出された高病原性の鳥インフルエンザウイルスについて、県は20日午後11時までに延べ15万6459羽の鶏を殺処分し、22日午前8時には飼料や鶏糞処理、消毒などすべての防疫措置を完了した。また、18日午後には斎藤知事が養鶏場内に設けた対策本部に入り、現地を視察した。
県は検出された17日から自衛隊と24時間体制で殺処分を進め、鶏舎や周辺の消毒作業を実施。同市内の施設2カ所で焼却処分を実施しており、12月上旬には終了する見込み。
また、発生農場は生きた家きんや家きん卵などの移動が制限され、周囲の半径3~10㌔以内にある25農場は同区域外の搬出が制限されている。
防疫措置の完了から10日経過後に搬出制限の25農場を検査し、陰性が確認されれば区域外の搬出が認められ、21日間に新たな発生がなければ発生農場の移動制限も解除される。
鳥インフル発生は今シーズンで国内4例目、関西圏域では初めて。人に感染することはないが、渡り鳥が飛来する季節は全国どこでも発生する恐れがあるとして国は注意を呼びかけている。