<217人がチーム兵庫の一員 新規職員に知事が訓示>
県民の実質的公平の確保こそ

2018.04.02

新規採用職員を代表し、早田風音さんが井戸知事から辞令を受け取った

池上綾那さんが「誠実かつ公平に公務員としての職務を執行します」と宣誓した

 平成30年度が本格スタートした2日、県公館で県新規採用職員の辞令交付式が行われた。井戸知事は訓示で、「兵庫県設立150周年を迎える。節目の年に県職員になった。チーム兵庫の一員として、激動する時代の課題に対応し、解決に当たる当事者である。未来への一歩を踏み出す時を迎えているだけに、フレッシュマンに大いに期待している」と志気を鼓舞した。今年度の新規採用は知事部局と病院局の合計で昨年度比7人増の217人。知事部局は3人減の148人で、その内訳は一般事務職81人、技術職67人となった。(第3面に関連記事)
 辞令交付式では、一人ひとりの名前が呼ばれ、「ハイ」と元気よく返事。市町振興課の早田風音さんが代表して井戸知事から辞令を受け取り、洲本県税事務所の池上綾那さんが「誠実かつ公平に公務員としての職務を執行します」と宣誓した。
 訓示に立った井戸知事は、「機械的な公平ならロボットで済む。県民の状況に応じた実質的公平を確保するために、みなさんがいる。そのことを忘れないでもらいたい」と県職員としての自覚と県民目線を求めた。
 その上で、「150年前の明治維新と同じように大転換期にある。広域と狭域の課題に直面している」と時代認識を示した。
 広域の課題として「情報通信の発達によるグローバリゼーション、世界化への姿勢」とし、狭域の課題として「コミュニティ、地域の課題。人口減少、少子高齢化が進む中で地域の元気を持続させる」と説明した。
 そして、「この2つをしっかり見極める。県は150年間、県民のために存在した。その存在を踏まえ新しい課題に柔軟に、したたかに、適切に対応する。不易流行を忘れずに取り組んでほしい」と訴えた。
 また、「自分の身体に責任をもち、健康を持続する」「理想を実現するため、よく勉強する」とアドバイスするとともに、「仲間をつくり、スクラムを組んで」と一丸となった取り組みを呼びかけた。
 最後に「満開の花に 季節のうつろいを 時代の変化 感じて歩まん」との歌を送り、「時代の変化を先取りする県職員に」と激励した。